[大きなトランクを二つ手に提げて、おぼつかない足取りで吊り橋を渡りながらその先に待つ屋敷を瞳に映し]ここに来るのも久しぶりだけれど…今回の服はお気に召して頂けるかしらね。[艶やかに熟れた林檎の様な赤に染めた絹のドレスと、深い真紅のビロードのドレススーツ。屋敷の主と、その娘の気に入るだろうか、と目を細めた]