― 嵐前/広間 ―
それがいい。
ここにいれば安心。
[外を見て寒いのは心細くなるからだろう。
幼い頃は彼も特にそうだった。祖父は人と触れ合うのを好まない人だったから、暖炉の傍で毛皮にすっぽり包まって震えながら夜を過ごしたこともある。
それに慣れてしまうと今度は自分でも人と触れ合うのが得意でなくなってしまった。女性は特に。断念してくれなければ、慌てて紅茶が大変なことになっていたかもしれない]
……片付けるのなら。
[手伝い募集は女性達が率先して挙手してたので、後片付けの方に手をあげて。夕飯もいただき、部屋で休んだ**]