― 広場 ―
[行くつもりだった方向からヒューゴの姿>>150が見える。
少しだけ目を瞠り、くちびるが半ば開かれる。
それから、ふっと安堵するような笑みが浮かんだ]
無事、だったんだね。
良かった。
[言い終えると伝えるべきことを思い出しまた表情を翳らせて]
エリィゼはちゃんと伝えてくれたんだね。
……あの、ね。
彼女に会ってから、家に行ってみたの。
そしたら、二人も、同じ症状で
いくら声を掛けても、起きなくて……っ
[家、は帰るべき場所。
彼らと共に過ごした年月が無意識にそう紡がせる。
どうしよう、と僅か頼りなげ声を漏らしヒューゴを見詰めた]