─ 森の川辺 ─
[主張に返された言葉には、すぐには何も返せず。
緩やかに撫でる感触に気を鎮め、乱れた力を律してゆく。
それを示すように震えは鎮まり、髪の動きに応じるように真白の光の滴が散り始めた]
……もう、大丈夫、です。
[震えの自覚がなくなると、そ、と顔を上げて小さく紡ぐ。
けれど、離れる事は選べなくて、縋る手はそのままに]
ちょっと、思わぬ事があって、『力』の制御ができなくなって。
抑えるのが精一杯、だったから。
……アミルさん、来てくれて……嬉しかった。
[小さく紡いだ後。
でも、と呟きまた目を伏せて]