―昨夜回想/広間―
[エルゼリートの拗ねる顔には、楽しげに笑って「はいはい」なんて言葉で流しておいた。
お茶をと言われると頷いて、レモングラスだけの葉を、いつもより少なめに入れる。
匂いが混ざって危険なことにならないように、という、匂いを薄くする配慮。
他にも人がいたら、そっと差し出すくらいはした。
食事は明日食べるつもりで部屋に戻ろうとするが]
一緒に?
大丈夫だよ、すぐそこまでの距離だし。
[しかし結局のところ、こちらが折れる形となった]
変なところで心配性だね、エルは。
まぁ。ありがとう。…おやすみ。
[ひらりと手を振って、昨日の夜は、部屋に戻ったのだった]