じゃっ、本気で行かねぇとな![にいっと笑ったご主人。先輩それぞれが予備動作に移るなか、足許にまだ少し残っている氷を避けるように一歩後ろへ跳んで]《集え》[詠唱に応じて、ご主人の目の前に炎が集まり、膨れ上がる。途中でご主人の視線がちらりと向いたので、ボクはその傍へ向かう。巨大な炎の弾が仕上がったところで、ご主人は掌を動かし、上空へ打ち上げた]《堕ちろ、蒼天》[続いた鈴の音に、詠唱を載せる。成功すれば二人の元に炎の雨を降らすはず、だけど……]