─ 黒珊瑚亭 ─
[見れば宿の主はまだ自衛団長と話している様子だったので、声をかけずに出ていこうとしたのだが]
ん?
何、爺様。
[自衛団長に呼び止められて、足を止め。
問いかけると、此処に集める予定の中に自分も含まれていることを教えられて目を丸くした]
は、俺も?
いや、別に良いけどさ、何で俺も。
[当然の如く浮かんだ疑問は、後で話すと言う言葉だけで封じ込められて]
解った、とにかく聞きゃいいんだろ。
すぐ戻ってくるから、ちょっと待っててよ。
[そういうと、自分の家の船の安否を確認するため、浜へ向かった**]