[ベルナルトの過去を聞いた事はなかった。
けれど彼が何か抱えているだろう気配は感じていたけれど
結局それを尋ねることはないまま、今に至る。
問い掛ける声>>139にイヴァンの視線が彷徨う。
改めて言うのは見惚れてしまった己を再認識するようで気恥ずかしい。
は、と一つ息を吐いて腹を括る]
綺麗だよ。
そう思わなければ見惚れたりはしない。
[口角をあげて、よどみなく告げる。
不意に齎される許可には僅か驚いたように目を丸くして]
生きているものには干渉できないみたいだけど
同じなら、触れたいと望めば叶うんじゃないかな。
[くつ、と小さく喉を鳴らし
伸ばされたベルナルトの手に誘われるように
頬の横に流れる金糸へと指先が向かう]