[艶やかな金糸を梳きなでる手指は芸術品を扱うかの如く、丁寧に繊細にある]――…もっと早くに手を伸ばせばよかった。[後悔混じる声音が小さく落とされて]綺麗な、髪だよ。絵の中の佳人が抜け出してきたみたいだ。[軽口めいた言葉と共に柔く細まる眼差しをベルナルトに向けた*]