─ 一方その頃・中庭の一画 ─
「うーん、あれ、おかしいな……理論的にはこれでいいはずなんだけど」
「構文、間違ってないよね?」
[飾り付けやら何やらで賑わう中庭の一画。
何やら集まり、相談している生徒たちがいた。
地面に魔方陣を描いて思案している所からして、何かしらの儀式魔法を準備しているらしい]
「……うん、このタイプの接触に使う構文は、これで間違いないはず」
「ゼル導師に聞いてみよっか?」
「……えー、やだよ、導師に貸し作るの」
「……だよねぇ……それならまだ、失敗した方が……」
[なんて酷い事を言っている所からして、疾風学科の生徒であるらしい。**]