……強き『力』の『交差』を生み出すに、これほど適した方法はあるまい?
多方面での『利益』にも繋がり、そして、『流れ』を作り出す事もできる。
……『熾天使』や『女神』のやり方に比べたなら、私や『紡ぎ手』のやり方の方が、遥かに穏便だと思うのだがね。
「……比較対象がそも、間違ってんぞ」
[呆れたような突っ込みには、薄く笑むのみで返し。
深紫の瞳が、静かに銀の狼を見る]
……で、嫌悪しながらもここを訪れていたのは。
何か、気になるモノでもいたか?
それとも、『影』の顔でも見に来たか。
「……噛むぞ、てめぇ」
冗談だ。
「……タチ悪いんだよ、一々。
そも、『誰か』が興味引くようなのばっかり集めてやり合わせてる癖に。よく言うぜ」