[それから3日の時が過ぎた]婆様……僕、また一人ぼっちだよ。[老女の知り合いは誰もいない。 少なくとも遺された少年には心当たりはなかった。 一人きりで、老女の葬儀を済ませ別れを告げた。 全てを終えると、まだ老女の匂いの強く残るあばら家の中 彼女に育てられた追憶の世界にしばし身を置く。 ふと、耳に声が届く。若い女性の声]え、広場に来い……だって……? ……やだよ……行きたくない……[その声を拒絶するように両手で耳を塞ぎ、膝を抱えて丸くなる]