―図書室―[そう声を掛けて、陰から一歩引くように姿を彼女たちへ見せる。一度、軽く首を傾いで]ちょっと手伝って貰いたいこと思い出したから、行ってくるよ。ごめんね、また後で。[一方的に告げて、今度は自分が彼を手招く。エミーリアの隣の女性には軽い会釈を向けて。右手で扉を開いて、その先へ][実際のところ、目的地などはない。不機嫌にさせたくないと。ただ、それを見たくないと。ひどく身勝手な、逃亡**]