白き花よ、スノーホワイトよどうかその花が蒼にも、朱にも染まらぬよう…[広間まで降りる途中、ふと思い出した一節。その一節が意味する事は少女は解らなかった。ただ。少女の太もも、その内側に、春を待つ蕾のままの白いツルバラの痣が存在していた。]