[ともあれ、食器の片付けも兼ねて厨房へ。何を作るかは少し悩んだものの、作り置きの生地を使ってナッツを散りばめたクッキーを焼いた]……林檎のパイは、終わるまで無理、かな。[始まった日に焼いたのは、一番得意な菓子だったけれど。今は、作りたいとは思えなくなっていた]…………。[ふる、と首を振って気持ちを切り換え、クッキーが焼き上がるまでにお茶も準備して、広間へと戻る。非日常はまだ続いているけれど。日常がある内は、それに浸っていたかった。*]