―広間―
[男の視線に気付いたか、相変わらず読み取れない表情のまま旅人が呟く>>157のを耳が拾い上げる]
朱き、花……?
って、貴方いったいなにを知って……!
[掛ける声が聞こえないかのように広間を出て行く背中を追う事はない。
旅人の言葉の中に、酷く重要な物を見つけたから]
朱い花……双花聖痕のことなのか……?
あの人が、だから
[『幻燈歌』にも印されたそれを口にすれば、解るものには意味は通じるか。
ギュンターが、そこに示された光の者の一人であると]
だけど、どうしてあの人がそれを…?
[旅人への疑念は深まるばかり。*]