― 屋敷/自室 ―[そんなだらしない旅人の耳にも、そのうちばたばたと階段を行き来する足音やら何やらが聞こえてきて、漸く覚醒に至る]ふああ…朝からみんな元気だなあ…[旅人にとっては、少女の悲鳴も起き抜けの夢にしか過ぎず、のろのろと着替えてから、やっと部屋を出た]