物音が聞こえていたら直ぐに皆を起こしているさ。[ヴィクトールの意図を知らぬまま声を返す。ニキータの声が聞こえて、漸く、顔を上げた]外……、ああ……。[その言葉だけで納得できてしまうのはイヴァンもまた外に出たいと思っていたから。湖面に映るあの月が、酷く懐かしく思えた]