― 黒珊瑚亭/食堂 ―[食堂で語られる遺体の状況に、僅か目を伏せる。簡易に聞いては居たものの、其れに違わず凄惨な情景。緩やかに上がった紅玉が亭主の姿を認めて]……すまない、部屋は未だ空いているだろうか。此方に居る方が良いだろうかと思った故に。[食堂に集う様子に幾つかの部屋が埋まって居るだろう予想はついて、問いながらに緩く首を傾ぐ]