「決着がついた以上、気に喰わない相手の近くにいる必要はない。 後は、流れがどこに向かうかを見定めるのみ」道理だな。……だが、流れは常に流れるまま。より自然な方へと進むのみ、だ。「……んな事は。 わかってる」 [短い答えを残し、銀の狼は四翼で空へと舞い上がる。その姿が見えなくなると、支配者は幾度目か、『遊戯』の場へと深紫を向けた]……さて。集い、『交差』せし『力』たち。……どこへ向かい、何を成す?[問いかけるようなその言葉は。どこまでも楽しげな響きを帯びていた──]