[苦しくて寝返りを打ったとき、悲鳴が外で響いた。孔雀色を開くと今度は扉を開閉する音が聞こえる。何かあったのだろうか。スッキリしない頭を振りながら、身支度を整えてから部屋を出た]ユリアン。…イレーネちゃん?[人の声がする方に足を向ける。何があったのかを簡潔に説明されて顔色が真白になった。頬だけが僅かに紅潮している]