― 1F宿直室近く ―[足の遅い自分に合わせてくれる一之瀬>>151に申し訳なく思う余裕もなく。 荒い呼吸をととのえているうちに、血の臭いが周囲に漂っている事に気づく。 そのことに、ぎゅ、と一之瀬の手を握り締め、――そして視界に入った二人に、一之瀬が声をかけるのが聞こえる。 足音に気づいた宮町>>153が睨みつけてくるのにはびくり、と怯え]――あ……[涙の後が見えれば、声をかける事が出来なかった]