― 3日目・朝/黒珊瑚亭 ―[お茶を配り終えたご主人は、予備のシーツを取って来て目立たない場所に立っていて。黙ったまま渡してくれた]ありがとうございます。[それを持って、玄関に続く廊下へと戻る]エーリ、アーベル。シーツを持ってきた。俺も手伝おう。[改めて見る遺体の状態に喉の奥が詰まったような音を立てたが、今朝は手が染まるのを避けずに包む作業くらいは手伝おうとした]