─ 森のどこか ─
へ? あー……いや、別にそういうんじゃねぇよ。
『そぉそ、気にせんでもへーきぃ』
[気に障ること、という言葉はひらひら、と手を振って軽く否定する。
黒猫妖精も一緒になって軽く言った]
あー……やっぱ、どこの世界にもあるんだ、そういう話って。
[迷い人の話に、なんとなくほっとしたように息を吐く。
思っていたよりもあっさり受け入れられた事への安堵もそこには混じっていた。
もっとも、過去と照らし合わせるとあっさり過ぎてね? なんて疑問も過るのだがそれは置いて]
あー……まあ。そーゆーこったな。
元いた世界で、遺跡探索してたら、ちょっと事故ってさ。
その衝撃で、こっちに転がり込んだっぽい。
[迷うように投げかけられた問いに、軽く、肩を竦めてこう返した。*]