― 元宿屋・広間 ―
うはは、何か言ったのか。
たまになら、いい薬にもなるんじゃね?
[大事なお嬢様がただ容疑者扱いされてヘコんでた訳じゃないのね、と思えばからりと笑みも出る。
表情が曇ったままの主>>159には、一拍の後、頭の中を読んだかの様に続けた。]
ま、あの日所在不明だったのも事実だしなぁ。
ちっと遠出してたんで、帰るのが遅くなっちまったし。
[件のあの日、割り当てられた仕事が思ったより早く終わり、うっかり狩りに出かけてくると遠出した結果、帰宅したのが夜を越えていた。
よくある事なので誰も気にもしなかったのだが、今回ばかりは運が悪かった。]