選べぬというなら、自衛団で一人選ぶ。必ず一人は、ということじゃ。[強く言い切った後、軽く目を伏せる]とはいえ、いきなりでは無理なのも分かっておる。明日の夜にもう一度集まり、一人目を決めてもらおう。村の皆にも事情は伝えてある。個別に話したいことがある者は、詰所まで来るがええ。今は以上じゃ。[その場で強く引きとめる者もあっただろうか。けれどそれ以上はあまり長く話さず、詰所へと戻って行った**]