─広間─[ソファーで縮こまっていると、腰を落としたギルバートと眼が合う。かけられた声には不安げにしながらも小さく頷いた][他の者が広間に居ても、声をかけることは無い。それがいつものことだと言ってしまえばそれまでだが、それだけではない雰囲気を纏っていた][戻って来たギルバートから水の入ったグラスを受け取ると、両手で抱えて一口含む。口の中に残っていた胃液の不快感を、洗い流す様にして飲み込んだ]