[眸に正気の色が戻ってくる。 その華奢な身体からもこわばりは消えて……。] ここは、僕の前だ。[抱きしめる理由がなくなっても、 手は離さず……。] それ以外は考えなくていい。[おそらくはクスリの仕業で現れる狂気を、 思い出させる必要があるだろうか?]