―回想・ライヒアルトの部屋―……ラ、イ?[寝台に居ない相手。残っているのは紅の跡。その色は、その量は。最悪の事態を容易に想像させた。窓の下で上がる大声。最悪の事態を確定させるもの]ごめん。俺…先に下、いかせて。あとでそっちも、いくから。[何も浮かべない顔。怒りも、嘆きも、悲しみすらも。ただ何かが抜け落ちたような顔で、外に出ていった]