─中央ビル・一階モニタールーム─
[一通り、対峙の様子を見直した後、零れ落ちたのは嘆息]
……やっぱ、飛んでもね。
[口をつくのは素の感想。
漆黒なる流星を束ねし者、その超越ぶりは幾度となく繰り返し聞かされた。
十四になるまでの十年間、『飼われて』いた場所で]
……あんなもん、ツクリモノで越えられるかってーの。
[呟きは、場にいた二人に届いたか、否か。
その事はさして気にした様子もなく]
さて、お目当てのものも見れたし。
俺は、これで。
[二人にひら、と手を振り、モニタールームを離れる。
何やら呟いているエルザには、一瞬だけ探るような視線を向けたりもしたのだが]