― 少し前/黒珊瑚亭 ―
おはよう。
[朝の挨拶をする時も、表情は硬かっただろう。
アーベルもユーディットも、11人の中に入っていたからだ]
人を集めて話がしたい。
その後も何度か借りる事になるんじゃが。
[黒珊瑚亭の主人も、話している内に表情が硬くなっていった。アーベルとユーディットもいる場所で話し出したことにより、自分の娘も集められた中に入っていると分かったからだ]
……すまんの。
[黒珊瑚亭の主人とギュンターは親しかった。自衛団長が結社の印を持つと知っている数少ない人物でもあり。
話が始まる前から、推測が出来てしまう人間だった**]