…まさか、あいつには殺す理由がない。もしそうなら、何故俺じゃない?[いつかの、こちらに向けられた目を思い出す。険をもった、睨むような瞳]……何故、俺じゃない?[そうすれば手に入れられたかもしれないのに?ふと、思う、自分が子供の頃に思った事手に入れられないものは、壊してしまえば良い子供特有の我儘]………まさか。[あの無邪気な様子からは想像がつかなくて、でも無邪気ゆえの残酷さは、自分も知っている事]