―朝・自室―んーあー。[芳香の効果はあったかなかったか。大欠伸でノックに答えた。脱ぎっぱなしのシャツをとりあえず羽織って扉を開けに行く]どうしたの、ベッティちゃん。……ジットちゃんが?[取引相手としてではなく、村の子として呼んでいた名前で聞き返す。片手で自分の口元を覆いながら説明を聞いた]そうなんだ。ベッティちゃんとアーベルが一緒に発見して。わざわざ連れ立って怪しまれる理由なんてないよな。そこはどっちにも取れる。うん。[頭が痛い。口に出さないと考えが纏まらない]