さて……ここからは、俺だけじゃちょいと、厳しい、な……!
すまんが、コレをどうにかするまでの間、この空間の均衡を、支えてくれ!
[声を向けるのは、影輝の属を持つ者。
とはいえ、返事を待つ事はなく、ぐ、と漆黒の光鎖に力を籠める。
のんびり返事を待っていては、押さえきれないから──というのが主な理由だが、そこまで説明する余裕なんて当然なく]
……迷いし力の欠片たち。
我が存在を構築せし、『虚』を介し、混沌の海へと、還れ……!
[何やら物騒な事を言いながら、己が力の一端──『虚無』に通じるそれを開放する。
自身の存在を『門』となし、『混沌の海』と直接繋げるという、無茶以外のなにものでもない手段。
『無限なる虚』より生じし存在故に為せるそれを持って、白と蒼の光を本来あるべき場所──『混沌の海』へと還してゆき、そして]