「……おいこら、そこのしょーわる永劫者ぁぁぁぁっ!」
[光が弾けた直後、響いたのはこんな声。
合わせて、光の中から漆黒のもっふりしたものが急降下してくる。
それが絶妙のタイミングで仕掛けてきたローリングアタックは]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
界は数多、数多はひとつ。我のあるべき地はひとつにして数多。界渡り!
[とっさに紡いだ、短距離の空間転移で辛うじて避けた。
銀糸の如き長い髪が揺れ、それと対峙する位置に、漆黒のもっふりした九尾が揺れる。
着地した漆黒九尾の一見魔獣は、前脚をびし、と突きつけるように伸ばし一言]
「避けんな!」
[物凄い、無茶言った]