[>>167それから、彼女の手に取った本>>165に目を遣る。]ん、初めて読んだ時には人狼の本だとは思ってなかったんだけど…此処を見て、‘月のいとし子は牙の主。鋭き爪と、牙持て引き裂く夜の獣。‘これって、それっぽくない?[覗き込む彼女にその場所を示しながら、読んでみせる。けれど読み進めて‘他者の血肉を渇望し’と続けば、改めて認識したその内容に顔色は蒼褪めた。あの時には、物騒な詩、と思ったが、現状を踏まえてみるとぞっとする話だ。]