─ 外 ─
[遠目に見えたものを目指して進んだ先。
共に居た2人は着いて来ていたかどうか。
その確認もしないまま”物”の近くまで来て、不意に足を止め唖然とした様子でそれを見上げた]
─── 処刑 台?
[板張りの2m四方の台に、長い棒が2本左右に据えられ天を突くように聳え立っている。
その棒は前後にロープが張られ、倒れないよう固定されていた。
2本の棒の間には台と同じ幅の棒が渡され、その真ん中にはロープが1本、先が輪になった状態でぶら下げられている]
なんで、こんなものが……。
[呟いて、脳裏を過ぎるのはパソコンに表示されていたシステムメッセージ。
不快げに眉根が寄っていた]