― 訓練所 ―
[先手の一閃は刃にて弾かれる。>>168
僅かな反動はあるが大きく間合いは離れず、相手が正眼の構えを取るのが見えた。
こちらは踏み止まったまま、右上へ振っていた刀の柄へ左手を添え引き戻す。
その間に相手の刃は、こちらの左脇腹を向いた]
ふっ!
[空いた側を狙い攻撃を繰り出すのは道理。
振り直すのでは間に合わないと踏んで、脇を締めるような動きで刀を左下に下げ、刃の根に近い部分で切っ先を逸らすことを狙った。
やや窮屈な姿勢となり、相手に前進の勢いがあるなら峰で押さえる形となるだろうか*]