『ねぇねぇ、そこの君。遊びながら魔法の訓練とかしていかない?』
[出店を回っていると、気安い感じで声をかけられ振り返った。
相手はこちらに愛想のいい笑顔、どうも自分のことを知らないらしい相手はまだ入って間もない生徒と思ったのだろうか]
『ぜんぜん難しくないから、一度でもいいからやっていってよ。
この魔導銃に魔力を込めて、よーく狙って』
[と指差された方に視線を向けると、出店のほうには点数のついた標的がいくつかならんでいる。
手前においてあるだけのもの、動いてるものとか、難しそうなものほど高い点数がついていた。
特に奥にある小さいのとか、よく見れば前面を薄い魔法障壁が張られていて知らないものや気付かないものが撃てば、弾がそれて絶対あたらない仕組みになっていた]
『あそこにならんでる標的狙ってあてるだけ、当てた的に応じて景品も出ちゃうっ!』
[景品置き場と、点数ごとにいろんなものがならんでいる、低いものは本当にしょうもないものとかで、
高いものになるとそれなりの景品がいくつかならんでいた]