― 宿直室前 ―
[一之瀬>>164が二人に説明するのを聞きながら、繋いだ手を引かれるままに露島と宮町へと近づく。
露島の陰に隠れた宮町>>165が上げる声に、信じたくなかった事実を突きつけられた気がして息をのんだ]
――……っ
[高峰におこった事を伝え聞いていても、それでもまだ信じる事は出来なくて]
高峰先輩はダミーなんかじゃない……だ、だって、生きてたもの。
一緒に話して、玄関も確認したりとか、したのに……
[否定するように言葉を紡ぐ。
ゲーム、だったらよかった。
リアルな人狼騒動よりは、Web上でいつも行っているゲームなら。
――それでも、そんな思いも、四方にただよう血の臭いと、宮町の様子や露島の様子――そして宿直室の中の現実が否定するのだが]