― 談話室 ―
マテウスさんの言うとおりだ。
レナーテ…あんたの一人の意見で動く気はないよ、俺はね。
今、ここの最年長で、責任がある立場を任せられるのは、マテウスさんだ。
あんたじゃない。
[普段なら、敬称を略す事などしない声が、半ば苛立ちと共に落ちる]
これ以上、勝手なことは言わないで欲しい……
これ以上は、いくら俺でも庇いきれない。
なんなら、酔い覚ましに『ブラックカラントのフレーバードティー』でも淹れようか?
昨日、ドライフルーツを見つけたから、ね。
[最後の言葉は、普段どおりに軽かったけれど、視線はレナーテを睨んだままで**]