― 屋敷 ―[やがて、少女を連れた若者達は三階へと昇っていき、二階に人の気配が無くなっているのを感じると、旅人はふらふらと歩き出し、三階へと向かう。何か目的があるわけでもなかったが、一人でいるのは、どうにも耐えきれなかったのだ]……狼が、出たって?[三階の廊下にユリアンの姿を見つけると>>168旅人は、おそるおそる声をかけた]