人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


行商人 イヴァン

─ 前日 ─

[談話室を出た後、男が向かったのは地下の貯蔵庫だった。
持ち出したのはチーズや燻製の類と、酒。
それを持って客室に閉じこもる。
もっとも、このまま篭りきっているつもりはなく]

……なんとかして、ここからずらからねぇと。

[赤毛の少女から向けられた言葉を思い返す。
このままここに居たら命が危うい。
それは、本能的に察知していた。

とはいえ、その日は結局逃げ出す機を逸して──翌日]

(172) 2014/01/15(Wed) 19:47:34

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