[>>115にぃと鳴く黒猫の声を聞き、>>116エーファが安堵の声を零すのに目を細める。少なくとも、彼の心が凍りついてはいないと思えて。良かったと胸の内で言葉を落とした刹那、その姿が目の前に現れた]───…、イ、ヴァン。[ゆっくりと形を成していく、大柄の身体。眠っているように閉じられていた瞼が、ぼんやりと開いて辺りを見回して。>>154呼ばれたこえに、身を喪って初めて、瞳から水が溢れた]