―広間―
[ギュンターの、そして旅人が残した言葉は人々の中に消えない波紋を残す。
それぞれが動く中、カルメンと目が合えば>>167、その表情には困惑と怯えの色。
ここに居る中で唯一の女性、一番繊細な人。
安心させようと口を開く前に、歌い手の死について問われ言葉が詰まる]
君は、知らない方がいいよ、カルメン。
あれは……人に出来る事じゃない。
[できるなら、その心に傷は残したくない。
それでも聞きたいと言う様なら、一言「腹部を裂かれていた」とだけ伝えるだろう。
そうして、不安そうに表情を曇らせたなら、無理にでも笑って見せようか]
君の事は殺させないよ。人狼にも、誰にも。
まぁ、いきなり女性に手を上げるような無粋な人はいないと思うけど。
[励ましにも慰めにもならないような言葉は、きっと救いにもなりはしないけれど。*]