[春枝を落ち着かせようとその肩に手を伸ばしかけるも、誠に隠れるように立つ様子を見れば怖がらせてしまうかと思い止めて。代わりというわけではないが、怯える桜子の手をぎゅっと握り、その髪をゆるく撫でた。そうすることで、自身もまた怯えているのを落ち着かせたくて。]