…そりゃー楽しみだ。[ふわりと、柔らかに笑う相手に。短く言葉を返す。後ろから、扉を蹴る音が聞えたが、気にしている場合じゃなかった。横から繰り出される一撃を、咄嗟に僅か屈んで左腕で受け止める。じんとした痺れが走るものの、意に介さずに相手から一先ず距離を空けようと、横へ飛ぶ。途中、ショウが落としたのか──ナイフを滑る様に拾い上げてしびれる左腕をそのままに、右手へ握る。出来る限り傷つけないように、ナイフの背を表にして]