─ 翌朝 ─[少年の朝は早い。館に戻っている間は休みの使用人たちの代わりに、家事の一切を取りしきるから仕方ない。休みなのに休みじゃないなんて理不尽だとは思うが仕方ない、なんて割り切っているのは余談だが]さて、と。朝ご飯どーしよっかな……って、さむっ!あー……まずは、広間の温めからだなぁ。[なんてぼやきながら着替えを済ませ、黒猫を伴い階下へと下りていく。いつもならそのまま広間へ向かうのだが、その日は何故か、その前に外を見よう、という気になって]