[歩みの止まる足。私は僅かに申し訳くなりて柳眉を下げる。僅かに見せる驚きには、少し視線が揺れやも知れぬ]『……そう みえまするか…』[疲れているのは事実ではあれど、人目見て言われるは流石に堪えて。私は僅かに眉を寄せる。なれど風の男の困った様子に、視線が揺れて…黒の猫へと移る]『あの子は エィリ殿の 仲良き子』『…探しているので しょうか…』[そう告げる傍ら。彼の仔は近づく鳥を触ろうとして、手の中の荷に困り顔]