……ふうっ……昨夜も冷えたから、どーなったかなぁ。[呟きながら玄関を開けて外に出る。気になるのはやはり、庭園の薔薇たち。そちらへ向かうべく歩き出そうとして]……え?[何気なく、橋の方を見やった蒼い瞳が見開かれる]ちょ……なんで?[村へと続く唯一の道。それがあったはずの場所に見えたのは冷たい真白の──氷の堤]え、え?えーーーーーーっ!?[何が起きたのかの理解が追い付かなくて。上がったのは、言葉にならない大声だった。*]